日本企業のヨーロッパ進出はかなり難しいようです。
ゲームのローカライゼーションのときも感じたのですが、ヨーロッパと一口に言っても、FIGS(フィックス)対応など多言語でのビジネスに適応できるかどうかが鍵になります。
特に、インターネットを活用したサービスでは、特定のエリアを集中的に、といった戦略をとらない(メリットがない)ため、想像以上に苦戦するのでしょう。
リンク先の報告書には「…期待する水準の事業の確立には至らなかった…」とありますので、明らかに戦略ミスですね。
ヨーロッパ市場は、世界市場の3割り程度と、規模的な魅力が大きいですが、それだけにとらわれると、「期待」にそぐわない経営資源の投入を余儀なくされることになりかねません。
ヨーロッパ市場で成功するには、日本市場や北米市場の成功体験はほぼ通用しないと考えて良いでしょう。
むしろ、小売店や飲食店のようなきめ細かなローカル戦略の集合体が、ヨーロッパでのビジネス成功の鍵となるかもしれません。
アマゾンのヨーロッパ展開をベンチマークするのも参考になるでしょう。(co.ukをはじめ、.it、.ge、.frなどきめ細かくセグメンテーションした上で展開しています)
メルカリ・ヨーロッパについては、2018年6月期には、10億円程度の営業損失を出しており、今後も損失の増加が見込まれるため、事業(戦略)の見直しを行いたいということでしょうか。
詳しくは、報告書(2018年12月18日)をご参照ください。
http://pdf.irpocket.com/C4385/xouG/eVb9/fIQg.pdf