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2018年12月8日4 分

無料でできる、マーケティングオートメーション その7

最終更新: 2023年9月9日

Mauticではじめよう(イメージ © L. Allen Brewer @flickr)

 今回は、キャンペーンのセットアップを行います(前回その6では、サンキューメールを作成しました)。Mauticの一連の作業の最終回です。

 ここまで、フォーム、ランディングページ、メールを作成しました。これでキャンペーンをセットアップする準備が整いました。

 キャンペーンは、これまで作成した個々の作業を結合し連携させる機能です。これによってマーケティングオートメーションを柔軟に運用することができます。

 作業は「キャンペーンビルダー」での設定が中心で、主に「決定(動作の規定)」と「アクション(動作)」で構成されています。作業をしながら理解しましょう。

Mauticの作業:手順④、キャンペーンのセットアップ

 それでは、自分のページにログインしましょう。「指定したドメイン.martic.net」です。

Mauticのログイン画面

 ログインしたら、メインメニューの「キャンペーン」をクリックし、画面右上の「+新規」をクリックしてください。

Mauticのキャンペーンの新規キャンペーン画面

 「名前*」に「最初のキャンペーン」と入力し、「キャンペーンビルダーを起動」をクリック。キャンペーンのセットアップを開始しましょう。

Mauticのキャンペーンビルダー画面(作成前)

Mauticのキャンペーンビルダー画面(作成後)

 今回の目標は、フォーム、ランディングページ、サンキューメールを連携して、「最初のキャンペーン」という施策を完成させることです。

 上の「(作成後)」の画面を見てみましょう。①「最初のコンタクト」>②「最初のメールを送る」>を自動化する流れになります。

 順に解説すると、①はキャンペーンの設置、②はサンキューメール(その6で作成)を送る、、といった流れになります。

 これによって、ランディングページに仕込んだフォームに入力したコンタクト(メールアドレス)を対象に、自動的にメールを送る(最初のアクション)、わけです。

 では作業に入りましょう。今回は所要時間は5分ぐらいでしょうか。簡単ですね。

 キャンペーンは「コンタクトソース」モジュールから始めます。「ひとつ選択…」から「キャンペーンフォーム」を選択しましょう。

Mauticのキャンペーンビルダー画面①

 「キャンペーンフォーム」を選択する画面が「コンタクトソース」に切り替わり、「キャンペーンフォーム*」をクリックすると、フォーム作成の回(その4)で作成した「最初のコンタクト」がリストされています。「最初のコンタクト」を選択し「+追加」をクリックして次のステップに進みましょう。

Mauticのキャンペーンビルダー画面②

 キャンペーンビルダーのメイン画面にもどります。モジュール「最初のコンタクト」の下のグレーの半円にカーソルを動かすと「+」になるので、それをクリック。続けて「アクション」の「選択」をクリックし、アクションの設定をします。

 ちなみに、このグレーの半円をアンカーといいます。モジュール間の相互作用をつなぐ接点(錨)ですね。

Mauticのキャンペーンビルダー画面③

 「アクション」モジュールが作成されました。「最初のコンタクト」にどのような動作を設定するのか、ここで選択します。プルダウンから「メール送信」を選びます。

Mauticのキャンペーンビルダー画面④:アクション>メール送信

 下のように設定画面が表示されるので、「名前」に「最初のメールを送る」を入力し、「送信するメール」は「My First Email(その6で作成したサンキューメール)」を選択し「+追加」をクリックしましょう。

 これで「メール送信」が自動化されました。

 以上で、キャンペーンのセットアップが完了しました。「ビルダーを閉じる」をクリック>「新規キャンペーン」画面の右パネル「公開」の「はい」をクリック>画面上「保存して閉じる」をクリックします。

 これで、キャンペーンのセットアップは完了です。確認しましょう。

 MAの流れは、

 ランディングページ>入力>メール受信>メール内のリンクをクリック

 です。これを確認します。

 左のメインメニューで「コンポーネント>Landing Pages」そして、「最初のランディングページ」画面右パネルの「Page URL」をクリックし、URLをコピー(右クリック>コピー)します。

 コピーしたURLをブラウザで表示します。このとき、Chromeであれば「新しいシークレットウィンドウ」、Safariであれば「新規プライベートウィンドウ」などでテストするのが有効です。(Mauticのコンタクトがゼロの場合は特に問題はありません)

 すると、すでに作成したランディングページ(その5で作成)が表示されます。「Firstname」「Email」に入力してうまく機能しているか確認しましょう。

 メーラーを起動し、入力したメールアドレスにメールが届いていれば、ダウンロードファイルのリンクをクリックしましょう。

 Mauticに戻り、メインメニューの「Contacts」をクリックすると、コンタクトが自動的に追加されているのが確認できます。

 画面の「名前」列の「自分が入力した名前」をクリックしてみましょう。

 上画面のように「誰が」「どのように」行動したのかが記録されます。画面をスクロールすると、イベント(いつ何が起こったのか)の詳細が確認できます。

 以上でMauticによるMAの実際を体験いただきました。全行程4つの手順が完了です。①フォームのセットアップ、②ランディングページ(メニュー名はLanding Pages)の作成、③サンキューメールの作成、④キャンペーンのセットアップ、を順を追って実践してみました。

 Mauticにはこのような自動化の他に、収集した顧客情報の順位付け(セグメント、ステージ、ポイントなど)や外部のサービス・ツール(SFAやCRMなど)との連携など様々な機能があります。

 これらについては、また別の機会に取り上げたいと思います。
 
 

 本日はここまで、お疲れ様でした。
 

#mautic #ma


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